中島卓偉「アコギタクイ−共鳴新動−」ALBUM解説

このアルバムで新たなROCKのレベルに到達出来たと自負しています。

前作「アコギタクイ-記憶再生-」と同時に制作したアルバムです。たくさんのデモを作る中で今年はアコギをテーマにしたアルバムを作ろう、作るならアコギのイメージを覆すアコギの域を超えたアルバムにしよう、ならばアコギのセルフカバーアルバムとアコギの新曲アルバムニ枚分けて出してもおもしろいかもしれない、新譜のアルバムは先輩ミュージシャンとのコラボ曲が何曲かあったら楽しいんじゃないか。そんなモチーフを生かしながら二枚のアルバムをほぼ同時進行で録って行きました。今年の上半期はずっとこの二枚のアルバムのレコーディングに没頭していた気がします。

前作で学んだことを生かし、基本的にクリックに合わせて自分のアコギと歌とハモりを先に全部録り、それをベーシックにしてミュージシャン達に弾いて(叩いて)もらうやり方を貫きました。

このアルバムには6アーティスト、6曲によるコラボが収録されています。出来上がった曲の仕上がりはもちろん、クレジットに自分の名前と尊敬するミュージシャンの名前が並んで掲載されてるのを見てこんな光栄なことはないなと思いました。マラソンは、速い人と走ると自分も速く走れるように、才能あるミュージシャンと仕事をするとこれほどまでに刺激をもらえるものなのかと実感しました。先輩方の力を借りて自分も新しい領域に入って行けた気がします。新たな扉を開けてもらえました。

この刺激と影響を生かし、さらなる次の自分のオリジナルアルバムへ繋げたいと思います。そのアルバムに行くまでに『記憶再生/共鳴新動』の二枚を作ることに意味がありました。今までと違うやり方やテーマで作ることで新しい発見が常にありました。壊し続けることでまた新しいものを生み出す、そんなスタイルこそがROCKだと思うのです。またそんなスタイルが自分には似合うと思うのです。

2012年に中島卓偉がやりたかったことをすべて詰め込んだアルバム「アコギタクイ-共鳴新動-」おすすめ曲は…全曲です。